恐怖!墜落した森には食人族が住んでいた!『グリーン・インフェルノ』感想

 2013年に公開されたアメリカのホラー映画。アマゾンプライムビデオにて鑑賞。

 

R-18指定なので、まあグロい。人を食べるシーンがとにかくグロい。しかも全然おいしそうじゃない。当然食事中には観れないです。

人間が人間を食べるという禁忌。生きたまま食われるなんて、想像もしたくない。グロいのが苦手な人は、要注意の映画。

だけど、エンターテインメントとしては、なかなかおもしろい内容になってます。

 

 

グリーン・インフェルノ (吹替版)

 

 あらすじ

アマゾンにある原住民を迫害し、熱帯雨林を開発しようとする企業を止めるべく、アメリカからアマゾンの奥地へと向かう学生活動家グループたち。なんとか無事に目的を果たしたが、帰りの飛行機がエンジントラブルで墜落してしまう。

墜落したところへ近づいてきた人たちに助けを求めようとしたが、一方的に襲われ、村へ連れていかれてしまう。それは「ヤハ族」という、人間を食べる文化を持つおそろしい原住民族だった・・・!

 

カリスマのあるやつが、正しいとは限らない

この映画は、人が人を食うシーンが強烈なのでついそっちに印象が残ってしまいがちです。原住民のデザインも相まって、恐怖を感じるメインディッシュなので当然なのですが、そもそも人に食われることになってしまった元凶をつくったアレハンドロという学生活動家のリーダーの行動や言動が個人的には印象に残りました。

 

アレハンドロは非常にパワフルな人間で、演説がうまく、信念をもって行動している(ようにみえる)。主人公のジャスティンはそんな彼に惹かれ、自分も活動に参加させてほしいと頼み込む。最初は「おおなんだか頼りになるやつじゃん」と思ってましたが、実は目的の達成のためなら手段を選ばない、ただの悪人であることが分かります。いや、悪人以上の異常者であることが分かるシーンがあるので、そこが見どころですね。

アレハンドロのくず野郎っぷりは不快ですが、「良いやつと悪いやつはつながっている」というセリフに妙な説得感を感じました。テロや戦争は悪いやつだけが理由で起こっているわけじゃない。善意から始まり、それにつけこんで利益を得ようとするやつがいるのだと。

 

カリスマ的存在に惹かれる気持ちはわかりますが、そいつの言ってることやってることすべてが正しいという思い込みはしたくないもんだなあと思いましたね(;´・ω・)

 

まとめ

何度も言いますが、グロい映画なのですべての人におすすめできません。が、グロさ、気持ち悪さだけが見どころじゃない、食人族の恐怖を楽しめる映画です。

原住民族のデザイン、なかなかそれっぽくてリアル。。。(゚∀゚)