『生きてこそ』(原題:alive)は、生きるエネルギーをくれる映画だ

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久しぶりにブログ更新!思えばいろいろあってあんま映画観てなかったですなー

 

妻のおすすめということで久しぶりに観た映画は、『生きてこそ』。1993年に公開された映画です。もう27年前か・・・。実際にあった飛行機遭難事故を題材に作られた映画です。実際にあった話は、なんというか映画の感じ方が違ってきますよね。より感情移入してしまうというか、現場を想像してしまうというか。

 

1972年10月に大学のラグビー選手団とその家族や知人を合わせた一行40名を乗せた飛行機が、チリのサンディエゴへ試合に向かう途中、視界不良で山に衝突し墜落してしまう。冬のアンデス山脈に放り出された一行は、72日間もの間雪山で過ごすことになる。最後には救助を求めチリを目指した2人が無事到達し、救助を待つみんなのもとにヘリの音が響き、生存者16人が生還を果たす、というお話。

 

衝撃だらけの話でした。まず72日間まともな装備も家も食料もない中、人間って生きていられるのかというところに衝撃。水は周りにたくさん雪があるから良しとしても、食べ物がチョコくらいしかないのにどうやって生きていたのかと思ったら、死んだ仲間の肉を食べていたことに衝撃。これがフィクションじゃなくて事実なんだから衝撃オブ衝撃。極限の状況になったら、ぼくも友達の肉を食べることができるだろうか・・・そんなことを考えずにはいられません。人肉を食べるシーンは雰囲気薄暗いけど、みんな生きることを諦めない強い気持ちが感じられます。

 

雪崩や、墜落時のケガに耐えられず、次々死んでいく仲間たち。その仲間の肉を食べ、生きて帰ることを諦めない姿は強烈です。特に、主人公のナンドの姿は生きる希望そのもの。ナンドだけは常に生きて帰ることをあきらめませんでした。その姿、言動はとても力強く、あきらめず行動した結果仲間を救うことができた。救助のヘリに乗って仲間を迎えに来るシーンは胸のうちから熱いものがこみ上げてきましたね。なんだか自分が雪山で救助を待ってた仲間のひとりだったみたいに思ってしまうような感動。映画を観ててあれだけ生の喜びに満ち溢れた瞬間を感じたのは初めてですね。

『生きてこそ』って、良いタイトルだなあって思います。生きてこその人生、生きてこそ仲間と喜びや悲しみを分かちあうことができるもの。諦めて死んでしまったら、そこでなにもかも終わり。ここまで重くないですけど、某有名バスケ漫画の先生の言葉を思い出しますね。

 

「どんなに絶望的な状況でも諦めず、前に進もう」

仲間を救うために山越えをしたナンドとその仲間の姿を見て、自分も頑張ろうという気になりました。いやなことがあって落ち込んでいたり、生きる気力を失うほど沈んでしまったときはこの映画を観てエネルギーもらおうと思います。