映画『JOKER』(ジョーカー)感想。悪のカリスマは今作も健在
※ネタバレあり
10月4日に公開されてからずっと観たかった『ジョーカー』。先日行ってきました。いやー評判通りというか、後味は悪いというか。それでも何度も観たくなる魅力があるような映画でした。
映画『JOKER』鑑賞。とても重厚なストーリーでした。アーサーが社会からどんどん追い詰められ孤独になっていき、ついに狂気が爆発してジョーカーが誕生するまでの過程は痛々しい。けど物語が進んでいくにつれジョーカーに心底惹かれている自分がいる。恐ろしくクールな悪とジョークに乾杯。最高でした
— とがりょう@経理勉強中 (@KakuTogawa) November 10, 2019
・ジョーカーのジョーク
・絶望が外に向いた人生
・優しい人間の存在は、小さくて救いにはならない
原題 | JOKER |
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公開年 | 2019年 |
ジャンル | ドラマ、サイコスリラー |
上映時間 | 122分 |
監督 | トッド・フィリップス |
脚本 | トッド・フィリップス、スコット・シルバー |
主演 | ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ |
興行収入 | 約1000億円(世界) |
※Box Office Mojo 参考
あらすじ
ピエロメイクの大道芸人、アーサー・フレック。病弱な母親をお世話したり、泣いている子供をあやしてあげようとしたり心優しい一面を持っている。「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、コメディアンになってどん底の生活から抜け出そうとするアーサーだが、重なる不幸に絶望し、悪のカリスマ『ジョーカー』へと変わっていく・・・
ラストシーンで「えっ」となる
いきなりラストシーンからの話になりますが、素直に「えっ、どういうこと?」って混乱しました。ネタバレを見ずにいったので、この映画は「ジョーカーがどうして生まれたのか」ってことが描かれているものだと思ってたんです。ダークナイトのジョーカーとはまた違って、監督なりの解釈の上で描かれた別物のジョーカーだということは知ってたんですけど、映画のなかでアーサーがジョーカーになっていく姿が嘘(ジョーク)なの?って思わされました。観終わったあとに最初から騙されていたのだと分かって「くぅ~やられたぜ」って気分でした笑
アーサーの笑いが少しずつ変わる
設定では、アーサーは神経の病気でふとしたショックで笑いが止まらなくなってしまうということになっているんで、劇中よく笑います。しかし、自分にふりかかる不幸なできごとに絶望していくうちに、徐々に笑い方が変わっていきます。ダークナイトのようなジョーカーの笑い声になっているシーンもあったかなー。いやーホアキン・フェニックスの演技がすごかった・・・
ジョーカーがかっこよくてたまらない
映画を観てるうちに、どんどんアーサーに引き込まれていく自分。不遇な環境、憧れていた人にばかにされ、仕事仲間には裏切られ、通っていた精神カウンセリングも打ち切られる。アーサーの絶望は自殺という形ではなく、社会に向きます。「自分の人生は悲劇じゃない、喜劇だ」と言ったアーサーは、打ちひしがれることなく悪のカリスマ「ジョーカー」へと変貌していきます。この様がとてもかっこよかった・・・髪を染め、ピエロメイクをし、スーツでびしっと決めたジョーカーの姿は、最高にクールです。何度も観たくなるかっこよさです。
今まで同じ映画を2回映画館で観たことないんですけど、これはぜひとも2回目をキメたい映画です。年内は公開してると思うので、時間見て行ってこようと思います!!