映画『サイン』は良質な緊張感を味わえるSFサスペンス!

サイン [DVD]

 

2002年日本興行収入第10位の『サイン』(ちなみに1位はハリーポッターと賢者の石)。世間的にはあまり良い評価じゃないみたいですが、ぼくはとても楽しめました。ゆっくりとしたカメラワークや役者さんの演技でホラー映画のような緊張感があってドキドキハラハラする映画です。

 

あらすじ

妻の事故死がきっかけで牧師をやめたグラハムは、弟のメリル、子供二人と田舎で静かに暮らしていた。しかし、ある日畑にミステリーサークルが突然出現したり、愛犬が狂暴化したり、姿が見えない謎の存在を感じたりと不穏な兆候(サイン)が現れる。

 

日常が少しずつ脅かされていく描写が良い

映画のタイトルは”サイン”。サインは「前兆」「兆候」「お告げ」「奇跡」といった意味があります。タイトルの通り、不穏な”前兆”が日常をすこしずつおかしくしていく描写がこの映画の見どころです。

ミステリーサークルが突然できるところから始まり、屋根の上に”なにか”の存在を感じたり、畑の中でちらっと”なにか”の足が見えたり、トランシーバーに”なにか”の声が入ってきたり。

ちょっとずつ、「なにかがおかしい・・・」と思わせる空気感がたまらなく良いです。

 

怖い映画ではない。程よいミステリアスな世界を楽しめる

暗くてあやしい空気感をつねに出している映画ですが、音で突然びっくりさせられたり、モンスターが急に襲ってきたりするようなホラーではありません。なにかおかしなことが起きている、という現実を、子供たちの行動や会話、テレビニュースで感じられます。

すこしずつ分かっていく”なにか”の正体を、じわじわと楽しんでいく感じですね。

 

意外なキャストに驚き!

主演はメル・ギブソン。あのいかれた映画『マッドマックス』の主演。しぶいお父さん役が似合いますね。そして弟役のメリルを演じていたのは2019年の超話題作、『JOKER』の主演であるホアキン・フェニックスホアキンが出ていたのはびっくりしました。28歳のころのホアキンは初めて観たので、全然気づかなかった・・・若いw『JOKER』の次に『サイン』でホアキンを観るなんて夢にも思わなかったですね。

あと、息子役のモーガンを演じていたのはホームアローンで有名なマコーレ・カルキンの弟のロリー・カルキン。さすが兄弟、なんとなく似ています。

 

シリアスな空気を楽しめる映画、『サイン』。これを観て面白いと感じた方は、同じ監督作の『シックスセンス』もおすすめです( ^^) _U