『悪の教典』感想。伊藤英明のサイコパスっぷりがヤバイ
※ネタバレあります。
2012年に公開された『悪の教典』。友人が「伊藤英明のサイコパスっぷりがやばいからみてみ」と言われ気になってたので、アマゾンプライムビデオで鑑賞。
なるほど、確かに伊藤英明のサイコパスっぷりがやばいと納得(語彙力)。単純に演技がうまいんでしょうけど、なんだか現実にいるサイコパスってきっとこんな感じなんじゃないだろうか、と思わせる演技でした。
開始1時間くらいまではすごく引き込まれる展開でしたが、完全に正体を表してからは微妙な感じに・・・とはいえ、キャストは豪華だし、ベテランから若手までみんなとても良い演技をしてます。
https://www.youtube.com/watch?v=10ssNsCJX2w
・サイコホラー
・性的、暴力シーンあり(R-15)
・過激な演出多め
原題 | 悪の教典 |
---|---|
公開年 | 2012年 |
ジャンル | ホラー、サスペンス |
上映時間 | 129分 |
監督 | 三池崇史 |
原作 | 貴志祐介 |
主演 | 伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都 |
受賞履歴 | 日本アカデミー賞(2013)新人俳優賞(二階堂ふみ、染谷将太) |
興行収入 | 約23億円 |
※映画.com参考
あらすじ
東京都にある晨光学院高校に勤める英語教師の蓮実聖司は、優秀でルックスも良く、生徒思いで人気者。しかし、裏では自分の気に入らいない人間がいると躊躇なく殺すシリアルキラーだった。蓮実に怪しさを感じた一部の先生や生徒が正体を暴こうと画策するが、蓮実にばれ次々に殺されてしまう。蓮実は計画通り自分の正体がばれないよう、気に入らない人間を殺していくが、ある生徒を学校で自殺に見せかけようと屋上にいたところ、他の生徒に入られてしまい、殺人を疑われそうになる。計画が狂った蓮実はそれを隠蔽するため、文化祭準備で泊まり込んでいた先生、生徒を皆殺しにしようとするが・・・
見どころは蓮実聖司のサイコパスっぷり
主人公の蓮実聖司は、生まれながらのサイコパスです。幼少時代にいじめられたとか、両親から虐待を受けただとか、そういった過去は持っていません。映画を観てる限りだと、「なぜこんなにも簡単に人を殺せるようになってしまったか」という理由は分かりません。14歳で息子の殺人鬼としての本性を知った両親を強盗に襲われたと見せかけて殺しており、既にこの頃には蓮実聖司はできあがってました。全く同情の余地がない。
そんな蓮実聖司を演じるのは『海猿』で有名な伊藤英明さん。さわやかで誠実そうなイメージを持つ俳優さんですが、今作での演技を見るとマジでやべえやつ、っていうイメージに塗り替わるでしょう。それくらい役にはまっていたというか、蓮実聖司そのものに見えるというか。
正体がばれてからは失速
良い教師を演じながら、周りの人間や警察にばれないよう立ち回る姿はみていてドキドキします。何食わぬ顔で、慣れた手つきで人を殺めていきます。その様子は単純に怖く、リアルにいそうな雰囲気が出ててとても良かったです。いや、いたらほんと怖いんですけど。現代社会に溶け込んでいてほしくないですけどー!
しかし、正体がばれそうになって学校で生徒を大量に殺害するところは非現実的で、冷めてしまいました。ショットガンでバンバンやってくんですけど、何十人も淡々とやってくもんだから「も、もうそれはいいっす」って感じになりますね^^;同じことを何度も見せられると飽きますね・・・
総評
後半の失速は残念でしたが、キャストの演技がとにかく光る作品ですので一見の価値ありです。胡散臭さを感じない、とてもリアルな演技にハラハラさせられました。
非常に暴力的な内容なので、そういうのが苦手な人は止めといたほうがいいです。心の色相が確実に濁ります。「好きな俳優さんが出てるから」とか「なんとなく面白そう」とかの理由で観るのは大変危険です。グロ耐性がついてからにしましょう。そういうのはもう大丈夫という方は、ぜひ伊藤英明の怪演を御覧になってみてください。
ではまた!