夢を追う2人の甘く切ない恋の物語『ラ・ラ・ランド』感想。

※少しネタバレあります。

Amazonプライム・ビデオで鑑賞。ひさびさの映画。最近映画観れてなかったので、なにが良いかと思いプライム・ビデオを立ち上げ目に入ってきた『ラ・ラ・ランド』を観ることに。

日本で公開されたのは2017年2月。日本でも世界でもすごく話題になって評価されていた記憶があります。第89回アカデミー賞では史上最多となる14ノミネートを受け、うち6部門受賞という成績。すさまじい高評価ですね・・・(゚A゚;)

観終わったあと、泣きました。クライマックスのあたりでうるっときて、観終わったあとすーっ涙がこぼれる。切ないけど温かい、そんな気持ちになります。

 

https://www.youtube.com/watch?v=tlyqz57sHgM

・ミュージカル恋愛映画

・単純なハッピーエンドではない

・ジャズが好きな人におすすめ

原題 la la land
公開年 2016年
ジャンル ミュージカル、恋愛
上映時間 128分
監督 デミアン・チャゼル
脚本 デミアン・チャゼル
主演 ライアン・ゴズリングエマ・ストーン
興行収入 約450億円(世界)

※Box Office Mojo 参考

あらすじ

映画スタジオの中にあるカフェで働きながら女優を目指すミア(エマ・ストーン)と自分の店を持ちたいジャズ・ピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)は、何度かの偶然の出会いを経て、最初は気が合わなかったがだんだんお互いの夢を語り合う仲になり、そして恋に落ちる。

ミアはオーディションを受け続けるもなかなか合格しない日々が続く。どうしても女優になりたいミアは、一度自分で脚本を書き、自分が主役の劇をすることに。セバスチャンの応援もあって単独公演に向けてはりきるミア。一方、セバスチャンは旧友に誘われ、自分の店の資金作りのためにバンドに加入することに。自分のやりたいジャズではなかったが、本心とは裏腹にどんどんバンドの人気が出てきてから、ミアとすれ違うようになる・・・

ノリノリのミュージカルというわけではない

本編の最初は人がいっぱいでてきてノリノリの曲で始まりますが、全体的にみるとそうでもありません。盛り上がる時は盛り上がりますが、ラストがラストなだけにしんみりした雰囲気が強く残ってます。観る前は「なんか明るくて元気が出るようなミュージカル映画かな~」なんて思ってたんですけど、いざ観終わったら「(´;ω;`)ウッ…」ってなったので、いい意味で騙されましたね(笑)

そもそも主演の役者さんがプロのミュージカル俳優というわけではないので、ミュージカルとしてはあまりレベルが高くないんじゃないかと思います(ぼくには十分すごく見えるけど)。ミュージカルシーンはそれはそれで楽しめますが、どちらかといえば普通に演技してるときの方が良いなあと感じるシーンが多かったですね。

夢を追うということ

ミアとセバスチャンは、お互い夢があります。

ミアは女優になりたい。そのために何度もオーディションを受けるが、結果が出ない。やっと一次選考を通過したと思ったら、二次選考で面接が始まり数秒で「もう大丈夫。帰っていいよ」と言われる。大学を中退してから6年間頑張ってきたけど、なかなか役をもらえない。なんだかとても現実的で、ありそうな話です。役者になるって実際これくらい(というかもっと)厳しい世界なんだろうな・・・日本でも下積み時代が10年以上ある役者さんの話とか聞きますもんね。

セバスチャンは自分の店を持って、そこで自分の好きなジャズをやりたい。ジャズ・ピアニストであるセバスチャンは定職もなく、フリーでレストランやバンドでピアノを演奏することで生活している。なかなか自分のやりたいジャズで稼ぐことができずにいたとき、昔の友人にバンドへ誘われる。自分のやりたいジャズはできないが、バンドはどんどん成功していき、曲作りやライブでどんどん忙しくなっていく。そんな環境に飲み込まれ、自分の夢を追うことを諦めようとしていたセバスチャン。これもなんだかありそうな話ですよね。

夢を持ち続けること、夢を追い続けることの難しさが残酷に描かれています。お互い夢を持つもの同士意気投合して付き合ったのに、その夢がきっかけで仲違いしてしまうという恋愛もまたリアリティありますね。

2人の結末は、ぜひ本編で観ていただきたいですね。アカデミー賞14ノミネートは伊達じゃない。観たら分かるすっごいやつです。

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