【映画感想】とにかく楽しいドタバタ劇『セントラル・インテリジェンス』

まだまだ暑い日が続いてますね。アイスを体が無性に欲しがって困りますね(;´Д`)こんな時は家で映画を観るに限ります。というわけで、黄色のパッケージに目を惹かれて観た『セントラル・インテリジェンス』(原題:central intelligence)の感想です。

とても痛快で面白いドタバタアクションコメディで、めっちゃ笑いました。107分のうち半分以上は笑ってましたね。そんぐらい主役2人の兼ね合いが面白い!

セントラル・インテリジェンス - Wikipedia

映画「セントラル・インテリジェンス」公式サイト

 

www.youtube.com

 

あらすじ

高校時代は抜群の運動神経で運動部で数々の功績を残し、スーパースターだったカルヴィン(ケヴィン・ハート)。だが、あれから20年後の今は元部下にも先を越されるようなしがない会計士をしていた。妻との関係も冷えており、仕事も家庭もうまくいってないカルヴィン。ある日、仕事場でFacebookを開いているとボブ・ストーン(ドウェイン・ジョンソン)という男から友達申請がきていることに気づく。「訳あってこの名前だが、俺はロビー・ウィアデクトだ。是非一度会いたい」というメッセージがきていた。カルヴィンは「OK、久しぶりに会おう」と返事をし、待ち合わせのバーへ行く。すると、そこで待っていたのはムキムキマッチョマンになったウィアデクトだった。高校時代は太っていていじめられっ子だったウィアデクトの変貌ぶりに驚くカルヴィン。しかも彼はCIAで、濡れ衣を着せられて組織から追われており、助けてほしいと言う。自分は関係ない、すまないが協力できないと断りまくるもなぜかCIAから共に逃げるはめに。果たして彼を信じていいのか、そして事件の真相とは?!

 

2人の掛け合いがとにかく面白い

映画のジャンルはアクション・コメディですが、コメディ強めです。派手なアクションはあまりありません。主人公のカルヴィンがボブに巻き込まれてワイワイしながら話が進んでいきます。

ボブを一度助けたことでカルヴィンもCIAから狙われることになり、カルヴィンが必死にCIAに「俺は無関係だから帰ってくれ!ボブとかいうやつは友達でもなんでもない!」と主張するも、何度もカルヴィンの前に陽気に現れるボブ。「頼むよカルヴィン。高校の時からずっと俺のヒーローなんだ。お前となら一緒に世界を救える」と、何度も誘うのですが、ずっとやだやだ言ってたり、「本当に悪いが、力になれない。妻もいるし、ほっといてくれ。俺はもうあの頃の俺じゃないんだ」と断ります。必死にいやいや言ったりなんとか説得しようとまくしたてるカルヴィンは観てて楽しくなってきますwボブはボブで、カルヴィンが何を言おうと諦めること無く現れ、そのたびにカルヴィンを巻き込んでいきます。何を言っても無駄な感じがまた面白いんですよw

 

ボブが何度断られてもカルヴィンの元に来るのは、高校時代にいじめられた時に助けてくれたカルヴィンが彼の中でずっとヒーローのままだからなんだろうなと思います。カルヴィンが「俺はただの会計士で、なんにもすごくない。ヒーローでもスターでもないさ」と言っても、CIAの追っ手と戦ってる時にボブを置いて途中で逃げても、ボブは疑わず、カルヴィンを信じているんだなーと。なんだかボブの真っ直ぐさにうるっとくるぜ・・・(泣)

 

アクションとコメディ、それだけじゃない 

公式HPに行くと、プロダクションノートが読めるのですが、監督はこの作品のテーマについてこう語っています。

「これは2人の男がタッグを組んでCIAと戦いながら衛星の暗号を手に入れようと奮闘する、笑いあり、アクションありの映画だが、根本は、大人になるとはどういうことか、それを探求する男の話だ。僕がこの作品で好きなのは、そこなんだ。イジメられ、もがいた挙句に自分自身を取り戻す。誰でも決して誇れない側面を持っていて、それを露出することを怖がっているものだが、そういう側面は確かにある。間抜けな人間でもカッコよくなれる良い例がカルヴィンとボブだ。自分のカッコ悪い部分を認めていいんだよ。それを描けたこの作品に、僕は満足している。君が自分のカッコ悪い面を認めていいと、僕がここに認めるよ。映画を観ていい気分になってくれれば嬉しいね。笑って、ちょっとだけ疑問を持って。これはビッグサイズの旨いチーズバーガーみたいなコメディだ。そして、最後に何か感じ取るところがあってくれるといい。なぜって、これは心のストーリーだから。」 

セントラル・インテリジェンス』公式HPより引用

 

うーん、良いこと言うなあ。ビッグサイズの旨いチーズバーガーみたいなコメディって表現は、本当にしっくりきます。さすが監督。

高校時代はデブでいじめられっ子だったボブ。今はムキムキで強いCIA。

高校時代は人柄も良いスーパースターだったカルヴィン。今はしがない会計士。

ボブもカルヴィンも今の立場は違えど、過去の自分が今の自分を苦しめている部分はあって、それをいまだ乗り越えられていないのは共通している。20年後に再会して、2人で行動しているうちに自分の弱いところを認めて成長したり、自分の可能性を思い出したりする。いじめや落ちぶれた経験をアクションとコメディにうまく絡ませて表現しているので、映画としても面白いし、ネガティブな印象が残らない、むしろより前向きにさせてくれる作品でした。

 

落ち込んだ時はこの映画を観ればきっと元気がもらえます。きっと明るく楽しい気持ちになれますよ!何度もまた観たくなる映画でした。

ではまたー!