『事故物件 恐い間取り』は笑いと恐怖が見事に融合したバランスの良いホラー作品です

※ネタバレあり

 

8月28日に公開された『事故物件 恐い間取り』を映画館で観てきました。

ホラー映画は大好きなのですが、DVDで観るばかりで一度も映画館で観たことは

 なかったので、今回は良い体験になりましたね。

 

現在マンションやアパートに住んでる人は観ないほうがいい・・・と言いたいところですが、より恐怖感を味わえるので一軒家に住んでる人よりは身近に感じてきっと楽しめますよ。。。フフフ。

 

あらすじ

お笑いコンビ『ジョナサンズ』として活動している山野ヤマメは、10年経っても売れないままだったため、相方の中井に解散をつきつけられてしまう。

ピン芸人になってしまったヤマメは、ひょんなことから事故物件に住み、その様子を撮影するという仕事をもらいます。

最初は乗り気ではなかったヤマメだが、心霊現象をカメラに捉えたり、心霊体験を話していくうちに人気が出てきて、ネタのために様々な事故物件に住むことになるが・・・

 

明るさと暗さの雰囲気が絶妙

原作は「事故物件住みます芸人」こと松原タニシさん。監督は「リング」や「仄暗い水の底から」などで有名な中田秀夫さん。良作ホラーのにおいがプンプンしたので気になってたんですが、ぼくのセンサーは間違っていませんでした。

 

ホラー映画なので暗くてじっとりした雰囲気もりもりかと思いきや、有名なお笑い芸人や俳優が多数出演しており、くすっと笑えるシーンも多く、笑いと恐怖の緩急が見事でした。ラスボスの除霊シーンは怖いけどなんか笑えるという面白いことになってましたね。

 

全部で4件の事故物件がでてきますが、どれも怖かった。心霊現象が怖いのではなく、そこで起きた事件が再現されるシーンがめっちゃ怖いです。

特に2件目の老婆が無職の息子に殺されたという物件。観てるだけで痛いし怖いしかわいそうだし怖いし。

今自分が住んでる部屋でそんなことが起きていたらと考えると、ぶるっとしますね。なんだか風呂場の壁のシミが怖くなってきたな・・・

 

ホラーが苦手な人にもおすすめなエンターテインメントなホラー

観客をとにかく怖がらせようというほどホラーに偏ってない本作品。恐怖シーンを和らげてくれるクロちゃんやバービー。怖いだけじゃない、若者の精神的成長ドラマでもあるのでマイルドにみれるはずです。

でも、ちょっとあとひく寒気が残る感じは、さすが中田秀夫監督といったところなのでしょう。松原タニシさんの実体験をもとにしているというのもあるのかな。

 

暑い夏は、やっぱりホラー映画に限りますね。