愛する気持ちは、才能よりも大切『gitfed/ギフテッド』感想。
※少しネタバレあります。
プライム・ビデオで鑑賞。100円セールのタイトルに入ってたので即購入しました。CMを観て内容が気になってたので。
天才少女メアリーと叔父であるフランクの絆の物語に、うるっときました。ハッピーエンドで良かった・・・。ストーリーはよくある感じですが、だれかを愛する気持ちは、才能をのばすことよりもずっとずっと大切なんだということを教えてくれる。そんな映画です。
https://www.youtube.com/watch?v=t_DDhWxxarA
・継父と天才少女のハートフルストーリー
・天才少女のメアリーがめちゃカワ
・才能をのばすことばかり考えちゃダメ
原題 | gifted |
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公開年 | 2017年4月 |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 101分 |
監督 | マーク・ウェブ |
脚本 | トム・フリン |
主演 | クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイス、リンゼイ・ダンカン |
興行収入 | 約43億円(世界) |
※Box Office Mojo 参考
あらすじ
フロリダの海辺の街で、ボートの修理をして生計を立てている独り身のフランク。彼は、天才数学者だったが志半ばで自殺してしまった姉の一人娘、メアリーを養っている。彼女は、先天的な数学の天才児“ギフテッド”であり、周りは特別な教育を受けることを勧めるが、フランクは「メアリーを普通に育てる」という姉との約束を守っていた。しかし、天才児にはそれ相応の教育を望むフランクの母イブリンが現れ、フランクとメアリーの仲を裂く親権問題にまで発展していく——。
引用元:ギフテッド公式サイト
お母さんは自殺し、お父さんも行方知れずで父も母もいないメアリー。ですが、彼女にはフランクという継父がおり、姉が亡くなってからずっと一緒に過ごしてきました。フランクは、メアリーのことを我が子のように愛し、メアリーもそれをちゃんと分かっていて、「なにがあってもずっと一緒だ」と約束するくらい信頼しあっていました。
ところがある日、二人で家に帰ると家の前にひとりの女性が立っていました。その人物はメアリーのおばあちゃん、つまり、フランクのお母さんであるイブリンでした。イブリンは孫の天才的な数学能力のことを知り、特別な教育を受けさせるためフランクから親権を奪い取ろうとしてきます。フランクは姉との「メアリーを普通に育てたい」という約束を守るべく、イブリンと法廷で争うことになります。
才能をのばすことより大事なことがある
・フランクは亡き姉との約束を守るためにメアリーを普通の学校に通わせ、友達を作り、普通に育てたい。
・イブリンは天才的な数学能力をもっと伸ばすために専門の学校に通わせ、より高度な教育をさせたい。
ふたりの方針は全く違うため、法廷で何度も争うことになります。フランクの言うことも分かるし、イブリンの言うことも分からんでもない。でも、イブリンはいきすぎた教育が原因で娘を自殺にまで追い込んでいます。そんな人間が親権をとろうものなら、きっとメアリーも同じようなことになってしまうのでは?と思わざるをえません。確かに、まわりの子と比べて圧倒的に優れた能力があれば、それを伸ばしたほうが良い。でも、特別な教育環境に置くということは、普通のこどものように友達とおしゃべりしたり、遊んだりすることができず、どこか世間の子とはずれた考えをするようになってしまう。フランクは、メアリーをそんな人間にしたくないため、イブリンには絶対メアリーを渡さない、ずっと一緒だと何度もメアリーに話します。
メアリーとフランクの関係性は、とても優しさに満ちており、ときに喧嘩することもあるけど、本当の親子のように接していて「フランクは本当にメアリーを愛しているんだなあ」と伝わってきます。メアリーがどんな優れた才能をもっていようが関係ない。そんなものよりも大事なことはたくさんある。それを教えようとしているフランクの姿はとても素敵です。
親子での争いを乗り越えた先
フランクはメアリーとずっと一緒だと約束しましたが、親権争いですんなり勝つことができません。結局、「フランクの家から30分以内で行ける距離にある、里親の元で育てる」ことと「12歳になったらメアリーは住む場所を自由に選べる」という条件で和解することになります。
里親の家へ送り出す日になり、別れの時が訪れます。メアリーは「いやだ!ずっと一緒だって約束したのに!」と怒ります。泣き叫ぶメアリーを振り切り、あふれる悲しみと悔しさを全て飲み込み、これでよかったんだと無理して思いながら、車のアクセルを踏み自宅へと戻っていくフランク。
この後、なんやかんやあってイブリンともうひとバトルします。そして無事、メアリーとフランクはまた一緒に過ごすことができるようになりハッピーエンド!結末はとても優しく、鑑賞後はあったかい気持ちになります。ふたりの表情といい、仕草といい、台詞といい、全てが愛おしく思えてきます。「観てよかった」と、心から思える1本。また再見したいな~。