【映画感想】狂気をはらんだ癒やしが観られる『CURE キュア』

妻が友人から情報を仕入れてきたらしく、「キュアって映画がおもしろいらしいよ、今ならアマゾンプライムで観れるみたいだから観よう」ということで観ました。

プリキュアじゃあありません。キュアです。何をキュアしてくれるのでしょうか。予告から何やら不穏ですがワクワクです!

 

 

 

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観終わった後の感想としては

 

よう分からんがなんか怖い・・・

 

 

 

 

役所広司さん演じる高部刑事と荻原聖人さん演じる謎の男間宮を描いた、サイコ・サスペンス映画です。役所さん若いなあ・・・

全体の感想としては、よく分からない狂気、日常が一瞬で非日常に変わる驚き、動機が分からない不安など、よろしくない負の感情をめちゃくちゃ受けました・・・独特なカメラワーク、ワンシーンの長い長回しが余計にそれを煽ってきましたね(ゲッソリ)

 

直接手はくだしてないが、催眠をかけて人を殺させる間宮。それはタイトル通りキュア(癒し)なのか。それともただの殺人幇助なのか。間宮に出会い催眠をかけられた人たちは、自身の抑圧してる憎しみや怒りの対象を無意識に殺人という方法で消し去り、癒しを得た。間宮は人殺しをさせるために催眠をかけるというより、この催眠術を覚えてしまったために自分を無くしてしまい、ただ自分に出会っただれかを癒す(癒し方は歪んでいるが)だけの存在になって癒しを繰り返した。役所さん演じる高部刑事は間宮を追い、催眠にかかりながらも最後は間宮を殺すのですが、高部刑事はラストシーンで間宮のように人に催眠をかけてしまう。自覚もなく、それも自分が誰かもしっかりと覚えているのに。

ほかの方の感想にあったのですが、高部刑事は間宮の上位互換的存在になったそうです。あーなるほどと思いました。癒しのために無意識に人を殺人へと向かわせる催眠能力者。殺人でしか癒しを得られないというところが恐ろしいですね・・・

 

色々理解できないシーンもありましたが、多々ある人間の狂気を表現する映画の中で違った切り口の映画だったと思いました。