自分のそっくりさんはさみを持ってわけもわからず襲ってくるホラー映画『us』感想
土曜の晴れやかな午前。梅雨とは思えぬ快適さ。垂れ流していたテレビを見ていると映画特集が。
王様のブランチでやってた「大どんでん返し映画特集」にあった『us』がおもしろそうだったので鑑賞。
— りょう@料理ーマン (@ryo_no_ryori) June 27, 2020
どんでん返しのインパクトは微妙。でも知らないと全くわからない描写がたくさんあるので、観た後に「そういう意味だったのか!」と理解する楽しみはあります。意外と政治的な映画でした。
ちょうどアマゾンプライムビデオにあったのと、どんでん返しな展開がある映画ということで『us』を鑑賞。どんでん返しのある映画は好きです。『SAW』とか『シャッターアイランド』とかは鳥肌たちますねー。
『us』はそこまでの衝撃はありませんでしたが、さまざまな伏線やタイトル、登場人物の名前に隠された意味があるので、いろいろ想像する楽しみがあります。正直アメリカに対する知識がないと分からん話が多いので、初見で理解できるところはほぼなかったですね(;'∀')
あらすじ
幼いころ、両親とサンタクルーズにある遊園地に遊びにきた少女アデレードは、ビーチにあったミラーハウスへ迷い込みます。そこで自分と瓜二つの少女に出会ったアデレードは、そのトラウマから失語症になってしまいます。
時は流れ、失語症を克服し結婚して2児の母になったアデレード。ある日家族と夏休みのバカンスを楽しむため、再びサンタクルーズにあるビーチへ訪れます。しかし、アデレードは過去のトラウマからいまいちバカンスを楽しめません。
別荘へ戻り休んでいると、外にあやしい人影が4人あらわれ、家に侵入してこようとします。わけもわからず襲われるアデレード一家。そして、襲ってきた4人はなんとみんな"自分と同じ顔"をしていたのです。
恐怖におびえるアデレードたち。
襲ってきたかれらは何者なのか?
目的はいったいなんなのか?
わけがわからないまま襲われる恐怖
自分と同じ顔、体型の人間がはさみをもって襲ってくる映画ですが、なぜそんなことをしてくるのかがわからないのがとにかく怖いです。突然やってきて会話もまともにできずはさみで襲ってくる。まるでクロックタワーのシザーマンみたい。あんな大きいはさみではないですがw
凶器がナイフでもなくナタでもなく、なぜはさみなのか。これもちゃんと意味があります。観ているときは考えもつきませんでした(;´・ω・)
自分のそっくりさんはアメリカ全土であらわれている
襲われたアデレード一家でしたが、命からがら逃げだすことに成功します。
近所にある友人の家へ助けを求めにいくと、一歩遅く友人家族はみな殺されていました。ここで自分たち以外の人たちにもそれぞれニセモノがいることを知ります。
アデレード一家はなかなか強く、友人家族のニセモノたちをボコボコにして生き延びます。今後のことを話し合いながらニュースを見ていると、どうやらほかの地域でも同じように自分のニセモノに襲われていることが分かります。
これはただごとじゃない・・・
そして始まりの地へ・・・
この事件にどこか心当たりがあるアデレードは、小さいころに自分のそっくりさんと出会ったサンタクルーズのビーチにあるミラーハウスへ向かいます。
奥へ進んでいくと、地下へと続くエスカレーターが。この先にはいったいなにがあるのか。そこで知る驚愕の真実とは・・・!
細かい設定には目をつむろう
この映画、ホラー映画としてみると最初だけ怖くて途中からだれます。ようわからん自分のニセモノと闘うだけなので。
いろいろ設定があるのでしょうが、説明不足なところが多くすっきりしません。ご想像におまかせしますという感じ。細かいところは目をつむって展開を楽しみ、あれこれ自分で考えたら、観終わった後に解説をいろいろ読むと楽しいです。
監督のメッセージや解説サイトを読むと想像以上にメッセージが込められている映画ということがわかるでしょう。展開に大どんでん返しがあるというより、映画に大して抱いた感想に大どんでん返しがある。そんな映画です。