『楽園追放-Expelled from Paradise-』を観た感想

※ネタばれあります。

 

公式サイト

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

 

嫁におもしろいよと薦められたのでアマゾンプライムで観ました。去年の3月から配信してたんですね。

どんなものか全く分からないのでわくわくしながら観ましたが、すんごくおもしろかった。もう一度みます。

 

ストーリーは、

『ナノハザードにより廃墟と化した地球。人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーヴァで暮らすようになっていた。西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。地上世界からの謎のハッキング。ハッキングの主は、フロンティアセッターと名乗った。

ハッキングの狙いは何か。ディーヴァの捜査官アンジェラは、生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。地上捜査員ディンゴ接触しようとするアンジェラを待ち受けていたのは地上を跋扈するモンスター・サンドワームの群れ。アンジェラはそれを迎え撃つため機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。荒廃した地上のどこかに、フロンティアセッターが潜んでいるはず。アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。』

 参照:http://rakuen-tsuiho.com/story.php

 

世界観は超未来的。人口の98%は地球を捨て、宇宙にある楽園「ディーヴァ」にデータとなって暮らしています。すごいですね・・・宇宙に生活圏を開発して生身で暮らすのではなく、その更に先にいっている世界観は新鮮でした。

このディーヴァの中ではメモリをもっている人ほど優秀で、みなこのメモリを得るために仕事を頑張っているような感じです。メモリがあればあるほど色々特権があるのかな。逆になにも仕事をしてないような人はアーカイブされて凍結されます。個々人に割り当てられるメモリは有限なので、無駄と判断されたら生きていられないということですね・・・こわい。資本主義社会ならぬ、メモリ主義社会です。

主人公のアンジェラ・バルザックはディーヴァ保安局に所属する保安要員です。

アンジェラはディーヴァの人間なのでまさにメモリ至上主義の人間です。ですがアンジェラが地球に行き、荒廃した地球で自由に生きている地球捜査員のディンゴと、自我をもった人工知能のフロンティア・セッター2人との出会いでディーヴァの価値観が大きく変わっていく。アンジェラちゃん最初はツンツンしてたけど良い子になったなあ・・

 

 

 

面白かった理由をざっとまとめます。

 

世界観が斬新・・・上でチラッと書きましたが、人間がデータになって宇宙で暮らすなんて話は見たことも聞いたこともなかったです。この設定には驚きました。ただ、こんな世界になってもお金を稼いで人間が生きている現代のように、データを稼いで生きている姿はなんともリアルだと思います。きっとこうなるんだろうなあ。

                                   
戦闘シーンが熱い・・・「アーハン」という機動外骨格スーツ(ガンダムが小さくなった感じ)の戦闘シーンがかっこいいです。CGアニメなのでめっちゃ動くし迫力あります。映画館で観たかったなー                                                                       
SF感がとても良い・・・データとなって生きている人間、荒廃した地球に生きる人間、自我をもった人工知能、どれもありえそうな未来感が最高です。私たちが生きている間には無理でしょうが、現代のテクノロジーはそこまで進化していくんじゃないかなあと思います。あ、でもペッパー君とか10年後には自我めっちゃもってそう。


物語の構成がしっかりまとまってる・・・さすが水島監督、ダブルオーの時もそうでしたが話をきっちりまとめますよね。観た後の後味の良さがすごい。クライマックスの締め方もうまい。最高やん!


アンジェラかわいい・・・アンジェラ、良いキャラデザです。ふふ・・・

 

ディンゴがロックオン・・・ディンゴの人を諭す姿は、ロックオン・ストラトスを思い出します。声も三木さんですし。『仁義ってやつだ』とフロンティアセッターに教えるところは、いいシーンでした。


フロンティアセッターめっちゃ良い奴・・・あるプログラムを前身とし、アップデートにより自我を持った存在ですが、音楽の話もできるし礼儀正しいし。友達になりたい。

 

 

上の画像は登場人物たちですが、ほとんどアンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターの会話なので話が分かりやすかったです。虚淵さん脚本だったので鬱展開が待っているんじゃないかと少し冷や冷やしましたがそんなことはなくてよかった・・・

このアニメをもっと楽しみたいので、後3回はみたいですね。素晴らしい作品です。製作者の皆様ありがとうございました。